『キリスト教入門 (岩波ジュニア新書)』
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ISBN:4005007929
二千年に及ぶ歴史を通じて、欧米の文化の精神的支柱としての役割を果たしてきたキリスト教。本書を読めば、ユダヤ教を母体として生まれ、独立した世界宗教へと発展し、諸教派に分かれていったその歴史と現在や、欧米の歴史、思想、文化との深い関係を学ぶことができます。異文化理解のための、教養としてのキリスト教入門。
読書記録
メモ
ユダヤ教の旧約聖書は全部で39書ある。キリスト教は旧約聖書に加えて、新約聖書の全27書も聖典になる。
世界のうち3.5人に1人(約30%)はキリスト教。でも日本では人口全体の1%。
新約聖書・旧約聖書の約は神様との約束。旧約はモーセと神による出エジプトの契約。
キリスト教では原罪を赦す救いの新しい契約をイエスの死をもって締結したことになる。これが新約。イエスが自分の死によってこの新しい契約を結ぶことになると宣言する場面がレオナルド・ダ・ヴィンチの『最後の晩餐』。
メシア=キリスト=救世主。名前ではない。旧約聖書でメシアの大本はダビデになる。
新約聖書のひとつにマタイによる福音書やルカによる福音書がある。この福音のギリシア語が「エヴァンゲリオン」
同じ終末論でも、ユダヤ教では神が最後の審判を行って救いの世界が実現する。
キリスト教では、一度復活して天に上ったイエスが、二度目として再臨したときにイエスが最後の審判を行って救いの世界が実現するとされている。このイエスによる最後の審判を描いたのがミケランジェロによる『最後の審判』
歴史学上で、イエスが実在の人物であることはほぼ間違いない。ただし新約聖書となる各手紙や福音書が書かれたのはイエスの死後50~70年後あたりらしい。
イエスの存命中の宗教活動は、あくまでもユダヤ教の教徒として行っていた。ただしユダヤ教が忌み嫌う罪人や徴税人、娼婦などにも分け隔てない神の愛を独自に説いてまわっていたため、ユダヤ教の司祭や律法学者に疎まれてイエスは宗教裁判にかけられて、ゴルゴダの丘で磔の末に処刑させられた。